2016-03-10 第190回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
今回、全人代で第十三次五か年計画が発表されまして、供給サイドの構造改革を推進すると同時に、財政金融政策で景気の下支えをしようとしておりますが、貿易が急減少しておりまして、人民元レートのある程度の切下げが必要と見られますので、為替投機等を回避しながら経済のソフトランディングを果たすのはなかなか容易ではないというふうに考えられます。
今回、全人代で第十三次五か年計画が発表されまして、供給サイドの構造改革を推進すると同時に、財政金融政策で景気の下支えをしようとしておりますが、貿易が急減少しておりまして、人民元レートのある程度の切下げが必要と見られますので、為替投機等を回避しながら経済のソフトランディングを果たすのはなかなか容易ではないというふうに考えられます。
そこで、中国の為替政策についてですが、これは中国人民銀行の周小川行長がかなりはっきりと、人民元レートは通貨バスケット対比で基本的に安定しており、人民元が継続的に減価する条件は存在しないとして、為替レート安定に向けた強い姿勢を示しておりますほか、ルールに反する資金フローとか過度な投機的な動きに対しては当然適切に対応するという方針を明らかにしておられます。
例えば、世界銀行の分析では、購買力平価で見た円の対中国人民元レートは、実際のレートより六倍も高いという結果が出ています。我が国は、明らかに通貨外交に失敗しているわけであります。 為替レートはマーケットが決めるものではありますが、マーケットメカニズムが働いていない仕組みがあるのであれば、これを改めるというのは、むしろ当然のことであります。
次は、円の対中国人民元レートと、同様に購買力平価で修正したものが書いてあるんです。 ずっと、七〇年から見ても、元がドルに対しても安くなり、中国元がドルとペッグして安くなっているために、今度はドルと円の関係からして、円に対してもこんなに人民元が安くなっているんですよ。 皆さん方御承知のように、中国は、七八年に改革・開放政策をとったというふうに言われています。
まず一般論といたしまして、私どもの方から他国の為替制度そのものについてあれこれ申し上げるのは適当ではないというふうに思うわけでありますが、いろいろ御議論のあるポイントでもあり、せっかくの御質問でございますので、今後の人民元レートを見る上でのポイントということで多少申し述べてみたいと思います。 御案内のように、中国は昨年の十一月にWTOに加盟したわけでございます。